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webエンジニアになりたい55歳の私の記録

本が読めない人だったことに今頃気づいた私が輪読会に救われた話

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ゴールデンボンバー風のピヨルドくん

こんにちは!paruです。
この記事は「フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2021」の11日目の記事です。

Part2もあります。
こちらは今日は輪読会仲間である@aim2bpgさんがご担当です!

昨日は @udaさんの「カレンダー作ってVue.jsの復習 - Hit the books!!」と、hirovodkaさんの「つよつよエンジニアになれない自分がどうするかという話 - 日々徒然」でした。

今回のブログで私がお伝えしたいことは、自分が本が全く読めない人だったということに今頃気づき、Rubyを学ぶことに行き詰まってどうしようもなくなり思い切ってRuby超入門とチェリー本の輪読会を企画してみたらものすごく楽しくて学びも深まって世界が開けた!というお話です。

自己紹介を簡単に

2021年4月からフィヨルドブートキャンプでwebエンジニアを目指して学習している54歳の高齢受講者です。
今週からチーム開発のプラクティスに入りました。

それでは、今回のお話のスタートです。

4ヶ月間の孤学

今年4月にフィヨルドブートキャンプに参加してから約4ヶ月、私はほとんど誰とも交流することなくひたすらプラクティス課題を進めました。
discordの自分の分報チャンネルにたまに近況などを書き込みしたり他の方の分報を拝見しながら、ボイスチャンネルで何人かの方が集まっているのを見たりしていましたが、交流はほとんどゼロ。本当は皆さんといろいろお話ししてみたかったです。
でも年齢差もあるし、話が合わなかったら気まずいなと思って遠慮してしまっていました。

入校してすぐにLT会やミートアップが開催されていたのも知っていたけれど、それまでオンラインで他の人と交流する経験が皆無だったので声出し顔出しなんてとんでもない!知らない人と話すなんて怖い!!と思ってしまい、イベント会場のremoのログインページまでは行くのですが最後のログインボタンがどうしても押せずにそっとページを閉じる。。そんな繰り返しでした。
discordで平日毎日開催されている質問チャンネルにも全く参加できず、遠巻きに眺める毎日。

しかし、プラクティスは課題を1つ1つクリアしていくのがとても面白くて楽しくて、夢中になって進めていたので、こんな形でもまぁいいのかなと思うようにしていました。

本を読むプラクティスが辛い!辛すぎる!!

そんな中、自分の学習の進みがとても遅くなる期間があることに気づきます。
「本を読む」プラクティスです。
フィヨルドブートキャンプのカリキュラムには、新しい技術の習得に進む前に参考図書や参考サイトを読んで基礎知識を学ぶプラクティスがあります。

本を開くとすぐに目が滑り出してしまって何も頭に入らず、ただページをめくるだけ、で、すぐに飽きてしまって最後まで読めた本は1冊もありません。
それでもプラクティスは進めていかないとどうにもならないので、とにかく目次をざっと読み、内容をぱらぱらーっと見る、これで精一杯でした。

インデックス読書法という読み方もあるそうですが、目次(インデックス)さえも熟読できませんでした。。
参考:[学習を加速させるインデックス読書術 \- Qiita](https://qiita.com/dkatsura/items/3364b293ed1451a66a8a)


そこで私がとった対策はとりあえず次の作業のプラクティスに進み、要所要所で必要な情報を知るために本の該当部分に戻ってそこだけを読む、という「逆引き」的な読書方法です。 取り急ぎその時にやることのイメージはできているので、その部分だけなら何とか読める。これでやっていくことにしました。

自分が本が読めないことを自覚。そして行き詰まる。

この「逆引き」的読書法で悪戦苦闘しながらどうにかプラクティスをこなしていく日々が続きます。
本は読めないけれど、ネットを検索すればある程度の情報は見つけられたのでそれでカバーしました。でも古い情報や正確ではないページも存在するので、うまくいかなかったり迷ったりすることが多かったです。

そしてRubyのプログラミングのプラクティスが進んでいくと、いよいよ困ることに。
絵がたくさんあって文字も大きい(小学生か!)「Rubyふりがなプログラミング」は何とか読めた、けれど「Ruby超入門」と「プロを目指す人のためのRuby入門(通称:チェリー本)」はどうやっても通しで全部を読むことができません。
逆引きでツマミ読みしかしていないので、Rubyにはどんなことができるのかといった全体像が理解できず、知識の関連付けや広がりもなく、やりたいことをどのようにコードを書いていけばよいのかの方策が全く立たないのです。

認めたくなかったけれど、「あぁ、私って本が読めないんだ、、」と自覚すると同時に、「困った、自分の力ではこれ以上先にはもう進めない」、心底そう思って凹みました。

困りに困って、輪読会の開催を決意

フィヨルドブートキャンプ内では受講生が自発的にグループを作ってみんなで学習にまつわる本を読む「輪読会」がいくつか行われています。
今まで輪読会というものに1度も参加したことはないけれど、もしかしたら複数人で取り組めば、本が読めない私でも内容が理解できるのではないだろうかと一縷の望みをかけ、Rubyが学べるグループを探しました。
すると平日毎朝にチェリー本の輪読会が既に開催されていたのですが、もうかなり先に輪読が進んでいたため参加を断念。(私がもっと早く周りの人たちとの交流をスタートできていれば、この輪読会の初めから参加できていたかもしれなかったのに!)

こうなったら自分で輪読会を開催するしかもう道はないと覚悟してこの輪読会の主催のトミーさんに思い切って相談してみると、輪読会の開催の方法を快く教えてくれてそして応援してくれました。なんて素敵な先輩😍

極度の緊張状態でdiscordで輪読会のプレ開催(実施の時間などを決める会)のお知らせをしてみたら、予想を遥かに超える何と6名の方々が集まってくれたのです!
みんなで相談の上、平日毎日18時から1時間、Ruby超入門とチェリー本の輪読を行うことになりました。

そして輪読会がスタートしてもうすぐ丸4ヶ月

このようにして平日毎日18時から開催しているRuby本(超入門〜チェリー本)の輪読会が8月下旬からスタートし、もうすぐ丸4ヶ月を迎えます。

毎日少しずつ丁寧に本の内容を交代で音読し、書かれているサンプルコードを読み下し、PCの画面を共有しながらそのコードを実際に入力・実行してみて結果を見る、条件や設定を変えて結果の違いを見る、わからない部分は復習を徹底する、そんな繰り返しを積み重ねています。
卒業生の先輩がお時間の取れる時に来てくださって、私たちが理解しにくい部分にアドバイスをくださるというサポートもいただき、とてもありがたいです。

初めの1ヶ月ほどでRuby超入門を読了したときはかなりの達成感を得ることができました。
私にとってほとんど初見となるRuby超入門の内容は、初学者でもRubyの面白さを十分に味わうことができる、細部までとても作り込まれた書籍だと思いました。
その後はチェリー本の輪読に進み、より奥深いRubyの知識を得つつ、現在は第7章のクラスについて学んでいます。

ご参加のメンバーさんはスタート時から少しずつ増えて、今では11名に!
皆さんそれぞれが素敵な個性と強みをお持ちで、一つの場に集まることによる相乗効果が本当に素晴らしいです!
私にとって、日々の単調な生活の中での最大のリフレッシュと癒しの時間となっています。

本を丁寧に読む楽しさが少しずつわかってきたみたい

毎日の輪読会を仲間とワイワイ楽しみながらも真剣に学ぶ体験を通じて、私にも「本を丁寧に読む楽しさ」が少しずつ理解できるようになってきたかなと思います。
自分1人の時でも誰かにその内容を伝えるようなつもりで取り組むと、以前よりは本を読み進めていくことができるようになってきました。

仲間との情報共有やアドバイスのおかげでプラクティスのスムーズな進め方が理解でき、日々の学習にメリハリがついて課題のクリアまでがよりスピードアップしてきたと感じています。
良いことづくし!

輪読会の主催者、だけどリーダーじゃなくていい

輪読会の企画を始めたときは、自分が能力の高い優等生ではないし、Rubyについて教えられることはない、ましてやリーダーの器でもない、そんな会に共感して集まってくれる人はいるのだろうか?誰も来てくれなかったらどうしよう??もう退会するしかない???とだんだん追い詰められていました。

でも実際にスタートしてみるとそれは取り越し苦労だったようです。
1人での学習に限界を感じたり、誰かと気軽に話せる場を求めていたりなど、それぞれの生活の中で私と同じような悩みを抱えて頑張ってきた人がいたのだと初めて知りました。
苦しかったのは自分だけじゃなかったんだな。そう思いました。

最近、スムーズな輪読会の運営のコツをよく聞かれます。
私自身が一番輪読会の恩恵を受けて毎日楽しませていただいているので、自分がリーダーだとは全く思っていませんが、強いて挙げれば「不公平なく、小さな疑問こそ大切に、みんなが笑っている、全員がプログラミングの力を高めることにこだわる」、、、意識しているのはそれくらいです。

そしていつでも「新しいメンバーさん大歓迎🎊」のスタンスは変わりません!
Rubyをご一緒にがっちり学んでいきましょう💪

 活動の場を広げて、世界が広がった!

勇気を出して一歩を踏み出し、他の方々との交流の楽しさや利点を知った後は、他の書籍の輪読会や雑談会にも参加するようになりました。

今ならば、本が読めないと自覚した時点ですぐにメンターさんに相談すべきだったと思えますが、その時はその悩みが「誰かに相談して解決する類のもの」とは一切考えていませんでした。

今ではお話ししたことのある方がだんだん増えてきて、質問チャンネルやLT会、ミートアップなどの交流イベントも楽しんで参加できるようになっています。

私の年齢についてはまわりの若い皆さんに気を遣わせてしまうかもしれないと心苦しくてずっと気になるところでしたが、皆さんが私よりも大人なのでしょう、実際には疎外感やぎこちなさを感じる瞬間はほとんどなく楽しく学び続けることができ、心の重荷も解けてきたようです。

そんな私が次にチャレンジするのは、、、

「初めてのLT会 Vol.10」、12/18(土)15時〜開催です!

私paruがオーガナイザーを務めさせていただきます「初めてのLT会 Vol.10」が12/18(土)15時から開催されまーす!
このイベントはフィヨルドブートキャンプ関係の方しかご参加いただけませんが、ご参加資格のある方はぜひぜひご参加ください。

今回は8名の登壇者をお迎えして「2021年、今年1年で得た学びと気づき」をテーマにLTを行なっていただきます。
実は私も登壇者の1人! 少しでも楽しく充実したLT会になるように準備していきますので、お楽しみになさっていてください。

私のように他の人と交流する勇気がなかなか持てない方のコミュニティデビューにはピッタリの、飛び越える敷居はとっても低ーいイベントですっ👍

最後に

私のこの8ヶ月間の変化に一番驚いているのは家族(夫と猫)でしょう。
プログラミングを学ぶと言ってからの数ヶ月は黙々と毎日PCに向かって1人で勉強していたのに、ある日から急にヘッドセットをつけて誰かと話し、声を出して本を読み、笑い転げるようになったのがとても不思議なようです。
そして今日も夫と猫は隣の部屋で、ぼっち演算子(&.)です〜😆

これからも毎日の輪読会をペースメーカーとして、よりよいエンジニアになるべく学習にさらに励んでいこうと思っています。

長々と私の話を聞いていただき、ありがとうございました。


フィヨルドブートキャンプ Advent Calendar 2021」Part1, Part2はまだまだ続きます。
明日は尊敬する先輩方、@cafedomancerさんとsasaboさんです。楽しみですね〜👏